引越しだからこそ引越しそばを食べよう!
最終更新日 2016年02月02日
「今どき引越しそば、食べてる人いるの?」。何かと面倒だと思われる引越しそば。深い意味がある引越しそばの起源と正しい食べ方を解説しよう。
引越しそばの由来・起源
そもそも、なぜ引越しにそばなのだろうか。実は、こんな由来があった。
元々は江戸時代が始まりで、「細く、長く、切れない」や「末永くおそばにいたい」といった、お付き合いという意味合いが込められていて、「おそばに引越してきました」のような、江戸ならではの洒落言葉にかけたものといわれている。
また、当時は引越しの際に、小豆入りのお餅やお粥などを入れて振る舞うのが慣わしだったが、小豆は高価な代物であったため、代わりに安価なそばが振る舞われるようになったともいわれている。
そばを食べよう!でも誰を呼べばいいの?
「引越したのはいいが、じゃあ実際にどこまでの人にそのことを伝えておけばいいの?」
これにはさまざまあるが、親や兄弟といった近い身内や親しい友人などには事前に連絡しておき、その中で手伝ってもらえそうな者がいれば、当日一緒にそばを食べるという程度で、それ以外は後日改めて連絡で済ませるのが一般的である。
また、事前連絡できなかった人には、後々残るような記念写真、定番の菓子折りや石鹸といったそば以外の代用品で済ませることが、最近の傾向である。
いざ引越しそばを食す!でもその前の準備
「引越しも一段落ついたところだし、そろそろそばでも食べようか?」
そうはいうも、簡単に食にありつけるわけではない。そこへたどり着くには、以下のものを優先的にダンボールから出したり、設置したりすることが必要になってくる。また、肝心なそばを買いそろえておくことも前提になってくる。
・食器類、箸
・台拭きやティッシュ
・テーブル
・そばを茹でる鍋
・めんつゆ、水
・薬味などの調味料
・包丁などの調理器具
・テーブルやイス
ライフラインの開設も忘れずに
「せっかく引越しそばを用意したのに、電気やガスが開設されていない……」。これでは、本末転倒である。そうならないためにも、以下の3つを事前にしておくが大切になってくる。
・電気の開設
これは賃貸の場合、大半が不動産会社もしくは大家さんのほうで入居日に合わせて開設の手続きをしてくれているのだが、万が一という場合もあるので事前に不動産会社に連絡して確認しておくのがベスト。仮に自分で手続きする場合は、最低当日でも電力会社に電話をするかネット申請すれば開設してくれるので、その際は新居の住所を覚えておくことが必要になる。
・水道の開設
こちらも電気同様、事前に不動産会社か大家さんがやってくれていることが多い。だが事前確認をしておくことに越したことはないといえる。ちなみに止水栓が閉じられている場合があるが、そうしたときは自分でひねって栓を開くことができるので、止水栓の場所を事前に確認しておくことが大事である。
・ガスの開設
これが一番のネック。ガスの開設には本人の立会いが必要となるので、自分でガス会社へ電話連絡もしくは、ホームページから連絡することが必須になる。また引越しの繁忙期である3月、4月といった時期の場合、ガス会社も忙しく、当日連絡で当日の立会いが困難なことが多い。そのため余裕をもって、1週間から2週間前には事前連絡を済ませておくことが望ましい。
食と住を結びつけた合理的な慣わし。だから引越しそばを食べよう
現実的に引越し当日はバタバタしたり事前準備も大変だったりするため、引越しそば自体を食べる人が少なくなっているのが現在の傾向だ。しかし、違う見方をすれば、人が生きていく上で基本となる「衣食住」の始まりのようなものであるといえる。
つまり引越しそばとは、食べること自体が目的ではなく、新しいところに越してきましたという挨拶や、これから生きていく上で大切な食の準備をするという動作のようなものである。
生きていく上で欠かせない、食と住を結びつけた合理的な慣わし。面倒だがそこにはちゃんとした理由があったのだ。
掲載: 2014年6月11日 写真: amana images / Thinkstock , iStock / Thinkstock
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