引越しの食器梱包【簡単テクニック】皿やコップなど割れ物をダンボールへ詰める方法
最終更新日 2025年03月13日
引っ越しの前の荷造りのなかでも、割れやすい食器類の梱包方法やダンボールへの詰め方にはちょっとしたコツがあります。新聞紙がないときに代用できる梱包材や緩衝材や、食器を割らない包み方や詰め方が分かれば、荷造りも簡単に進められます。食器類や割れ物などの梱包テクニックを知って安全に運びましょう。
■目次
- 食器を梱包する前に用意したい梱包材・緩衝材
- ダンボール
- 緩衝材
- 新聞紙
- ガムテープ
- 油性マーカー
- ビニール袋
- 食器を梱包する際に、緩衝材・新聞紙がない場合の代用品
- キッチンペーパー
- タオルや衣類
- ラップ
- 食器の種類別に包み方や梱包方法を解説
- 皿、丼、小鉢の包み方・梱包方法
- ワイングラス、コップ、マグカップの包み方・梱包方法
- 瓶、調味料の包み方・梱包方法
- 包丁やハサミの包み方・梱包方法
- 器が割れないダンボールへの詰め方
- アート引越センターの『食器専用』梱包資材を使えば便利
- アート引越センター「エコ楽ボックス/食器ケース」
- 食器が割れてしまった時の対処法
- 引っ越し時に食器を梱包する際の注意点
- そのままダンボールに入れない
- 隙間をなるべく埋める
- 『割れ物』などダンボールに記載する
- 食器だけじゃない!引越しの荷造りを簡単に進める手順とコツ
- 部屋をブロックに分けてグループで括る
- 使用頻度が低い荷物をダンボールへ詰める
- 使用頻度が高い荷物をダンボールへ詰める
- 不用品を処分する
- 引っ越しの当日にすべての荷物をダンボールへ詰める
- まとめ

食器を梱包する前に用意したい梱包材・緩衝材
食器を梱包するには、以下のアイテムを用意するとよいでしょう。
- ダンボール
- 緩衝材
- 新聞紙
- ガムテープ
- 油性マーカー
- ビニール袋
これらのアイテムが、食器を梱包するうえでどのように役立つのかを解説します。
ダンボール
多くの引越し業者では社名の入った独自のダンボールを用意していて、無料でもらえるところもあるため、基本的に引越し業者のダンボールを使います。また中古のダンボールを安く提供しているところもあります。
荷物をビニール袋に包んでしまえば衛生面でも安心です。また、引越し業者によっては使い終わったダンボールを無料回収してくれますが、多くの場合は有料オプションになるため、回収を希望する場合はあらかじめ引越し業者に確認しましょう。
緩衝材(プチプチなど)
引越し業者によっては、ダンボールと同様に緩衝材も無料で提供してくれます。
ご自身で用意する場合は、気泡が入ったビニール製の緩衝材が衝撃に強く、食器が割れるのを防いでくれるためおすすめです。食器を重ねる際は、クラフト紙の緩衝材を挟んで、ビニール製の緩衝材で全体を包むと省スペースに。平皿を重ねて梱包する際には、軽量でクッション性が高いミラーマットなどがよいでしょう。
新聞紙
緩衝材の提供がない業者の場合や、足りなくなってしまった場合は、新聞紙があると便利です。
食器同士がぶつかるのを防ぐために、食器を1個ずつ新聞紙で包みます。新聞紙はあらかじめ中央で切り離したものをたくさん用意しておくと便利です。
ガムテープ
ガムテープはダンボールを梱包するのに必須アイテムで、引越し業者によっては無料でもらえます。ガムテープは紙素材ではなく、できれば布素材を使いましょう。紙素材ですとツルツルしているためテープの上には油性マーカーで文字が書けません。
割れ物には、注意をうながすためにも赤色の布ガムテープを使うと分かりやすいです。
油性マーカー
ダンボールには水性ペンも使えますが、油性マーカーを黒色、赤色の2種類を用意しておけば間違いないでしょう。紙のガムテープには使えないので注意が必要です。
ビニール袋
ダンボールの紹介でも触れましたが、衛生面が気になるのであればビニール袋も用意するのがおすすめです。特に中古のダンボールを使う場合、少なからず汚れているケースもあります。その中に直接食器を入れることに抵抗のある方は、ビニール袋も使用するとある程度は安心できるでしょう。
さらに調味料や瓶など、中に液体などが入っている場合もあるはずです。これらをダンボールで運ぶ際にビニール袋へ入れておくと、たとえ液体が漏れてもほかの食器が汚れたり、段ボールが染みたりするのを防いでくれます(梱包方法については後述)。

食器を梱包する際に、緩衝材・新聞紙がない場合の代用品
下記のものも新聞紙の代用として活用することができます。入手しやすいものを選んでください。
キッチンペーパー
キッチンペーパーは、食器や調理器具、食材の水分や油分を拭き取るためのものなので、衛生面からも食器の梱包にも適しています。なるべく厚手のものを選ぶと安心です。
タオルや衣類
タオルや衣類はサイズが大きいので食器を包みやすく、ゴミが出ないのでエコ。また、緩衝材としても使えるので、タオルや衣類と食器を一緒に梱包すれば一石二鳥です。
ラップ
キッチンで普段使っているラップでもOKですが、ホームセンターやネットで購入できる伸縮性のあるストレッチフィルムを使うと、しっかりと食器を包むことができます。

食器の種類別に包み方や梱包方法を解説
アイテムの準備ができたら実際に食器をどう梱包するのかいくつかのジャンルで分けて解説します。
皿、丼、小鉢の包み方・梱包方法
平らなお皿は1枚ずつ半分にした緩衝材や新聞紙で包み、四隅から順に畳んで最後にテープで留めます。
平らなお皿は上からの圧力に弱いため立てた状態でダンボールに入れます。深皿や丼、小鉢もお皿と同じように1枚ずつ包みます。
サラダボウルのように大きいものは新聞紙を1枚使うのがいいでしょう。ダンボールへの入れ方は皿とは違い横のままの状態で入れます。
ワイングラス、コップ、マグカップの包み方・梱包方法
ガラスや陶器でできているものはひとつひとつ緩衝材や新聞紙で梱包します。ワイングラスは足の部分に半分にした緩衝材や新聞紙をぐるぐると巻きつけて、さらにもう一枚の緩衝材や新聞紙でグラスの側面を転がすように包み、最後に飲み口に緩衝材や新聞紙を折り込むようにします。
コップやマグカップも緩衝材や新聞紙で側面を転がすように包んで、飲み口に折り込むようにします。
ダンボールへは、立てた状態で、高さが同じようなものを並べて入れます。その上に厚紙やタオル、緩衝材を入れて2段に分けて入れるのもいいでしょう。
瓶、調味料の包み方・梱包方法
ガラスでできているものは緩衝材や新聞紙で包み、プラスチックでできているものはそのままで大丈夫です。ダンボールへは、液体が漏れないようにビニール袋に入れて立てた状態で入れます。
包丁やハサミの包み方・梱包方法
割れ物ではありませんが、包丁やハサミなどの刃物類の梱包もコツがあります。刃物だということが分かるように、持ち手を出した状態で包むのがポイントです。
厚紙で刃の部分を包んだら、危険物であると分かるように、赤いガムテープで留める、もしくは赤いマーカーで「包丁」「ハサミ」と書いておくとケガ防止になります。またダンボールに入れるときは、危険物だと分かりやすいように一番上にします。

器が割れないダンボールへの詰め方
緩衝材や新聞紙で包んだ食器をダンボールに入れたら、それぞれの食器がぶつからないように間に新聞紙や緩衝材を詰めましょう。外部からの衝撃は左右だけではなく、上下からも与えられる可能性があるので、ダンボールの底にはクッションになるようにくしゃくしゃにした新聞紙やタオル、緩衝材を敷くのも忘れずに。
食器をダンボールに詰める際のポイントとしては、ダンボールの下段には大きくて重たいもの、上段には軽いものがくるように、バランス良く詰めましょう。
■参考記事
【動画あり】引っ越し荷づくり、プロに聞いた梱包テクニック! 食器・液体調味料・服など。ダンボールの正しい使い方も伝授

アート引越センターの『食器専用』梱包資材を使えば便利
新聞紙や緩衝材がなく梱包している時間もない、面倒だという方もいるでしょう。そんなときは、引越し業者が用意している食器専用の梱包資材を使うと便利です。
アート引越センター「エコ楽ボックス/食器ケース」
アート引越センターでは、食器専用の「エコ楽ボックス/食器ケース」というのがあります。ケースは外箱がプラスチック、内箱がポリエチレンの2種類で構成されていて、内箱や仕切りが11種類あるため食器を包むことなく入れられます。
レンタルですので食器は自分で入れる必要がありますが、回収後はボックスの洗浄もしていて衛生面でも安心です。
ただし、この食器に特化したケースはアート引越センターが特許を取っているため、ほかの業者にはありません。このケースを希望する場合は、アート引越センター一択となります。。引越しで食器を無事に運んで、新たな生活をスタートさせましょう。
■参考記事
引越し業者の「おまかせプラン」とは?梱包サービス・荷造りはどこまでやってくれるの?
【動画あり】引っ越し荷づくり、プロに聞いた梱包テクニック! 食器・液体調味料・服など。ダンボールの正しい使い方も伝授

食器が割れてしまった時の対処法
しっかり梱包したつもりでも、食器同士や運搬時の衝撃によって食器が割れてしまうことも。食器が破損した際は、引越し先の自治体のごみの分別ルールに従って廃棄しましょう。引越し業者によっては、ダンボールなどの資材回収の際に不用品やごみを引き取ってくれることもあるので、引越し業者のサービスの確認を。
もし、引越し業者の作業時の過失による破損であれば、きちんと状況を確認して補償してもらうようにしましょう。

引っ越し時に食器を梱包する際の注意点
食器を運ぶ際には、慎重に扱わないと少しの衝撃で割れてしまうことがあります。そのため梱包時から、いくつかの注意点を押さえないといけません。食器を安全に運ぶべく、梱包する際の注意点について紹介しましょう。
そのままダンボールに入れない
緩衝材を一切使わず、ダンボールに食器をそのまま入れるのは避けましょう。食器は正しく梱包すれば、余程のことがない限りは割れません。
割れてしまう理由は、食器同士がぶつかりやすい状態になっているためです。つまり、そのままダンボールに入れているか、正しく梱包されていないかのいずれかが考えられます。上述した梱包方法を参考にしつつ、緩衝材を適切に用いるようにしましょう。
もし食器購入時に渡された緩衝材の入ったケースが残っている場合は、そのケースに入れたまま運ぶのも方法の一つです。先程紹介した「エコ楽ボックス/食器ケース」のように、専用の梱包材も選択肢に入れると良いでしょう。
隙間をなるべく埋める
食器の破損を防ぐには、隙間をなるべく埋めるように意識することが大切です。隙間が空いてしまうと、運んでいるときに中の食器が動きやすくなります。食器同士が接触する機会も多くなり、緩衝材をきちんと使っていても割れてしまう恐れがあります。
先程も同じ説明をしましたが、隙間を埋めるうえで、おすすめしたいのが新聞紙や包装紙の使用です。食器だけをダンボールに入れると、どうしても間隔が空いてしまいます。その隙間を埋めるように、新聞紙や包装紙を詰めるとよいでしょう。
また食器の入れ方を工夫することでも、隙間をある程度は減らせます。コップや茶碗といった底の深い食器は下向きに伏せて入れたり、平皿(プレート)は立てたりしながらダンボールの中を整理しましょう。
『割れ物』などダンボールに記載する
食器を入れたダンボールには、「割れ物注意」や「天地無用!」と記載しましょう。引越し時には、食器以外にもさまざまな荷物を運ばなければなりません。ふたをした状態で放置していたら、中に何が入っているか分からなくなります。
いくら丁寧に梱包をしても、雑に持ち運んだら食器が壊れる可能性は高まります。ダンボールへの記載は、大事な荷物を別に置いておくだけではなく、持ち運ぶ際の注意喚起としても役立ちます。割れ物に限らず、植物などの壊れやすいものも目立つように注意書きするのがおすすめです。
注意書きするときは、誰もが見えるように太文字のマーカーではっきりと書きましょう。そのままダンボールに記載してもよいですが、専用のラベルに記載したり、100円ショップなどで売っているシールに書いて貼り付けたりするとより目立ちます。

食器だけじゃない!引越しの荷造りを簡単に進める手順とコツ
引越しを簡単にするためには、荷造りや荷ほどきを効率的に進めることが大事です。効率的な荷造りの第一歩は、梱包する物の仕分けをきちんと行うことです。使う場所ごとに同じダンボールに詰めていくことで、新居での開梱作業もスムーズになります。ここでは、食器類の荷造りについてご紹介する前に、効率的な荷造りの手順とコツについて解説していきます。
部屋をブロックに分けてグループで括る
リビング、キッチン、子ども部屋……というように、部屋ごとに分けるだけでなく、その空間をブロックに分けて、リビングであれば「本棚」「テレビボード周り」などのグループに括っておきます。新居の間取図にブロックのナンバリングを記入しておくのもおすすめ。こうすることで、複数のダンボールがあっても、どの部屋のどのブロックのものかがひと目で分かります。
使用頻度が低い荷物をダンボールへ詰める
ダンボールに詰めていく前に、それぞれのグループの中で使用頻度が高いものと低いものに仕分けを行い、まず、シーズン外の衣類や家電など使用頻度が低い荷物からダンボールに詰めていきます。使用頻度が低い荷物であれば、引越し日までに再度開梱することが少ないので、早めに作業を進められて効率的です。
使用頻度が高い荷物をダンボールへ詰める
引越し直前まで使う可能性がある使用頻度が高い荷物は、引越し日が近づいてきたらダンボールに詰めていきます。ダンボールに梱包した後に使いたい時にもすぐに取り出せるので便利です。
不用品を処分する
荷物の仕分け・梱包をしたら、早めに不用品を処分しましょう。家電や大きなサイズの家具などは粗大ゴミになるので、自治体やリサイクル業者などに粗大ゴミ回収依頼を。
引っ越しの当日にすべての荷物をダンボールへ詰める
引越し当日は、日常的に使用している食器や洗面道具などギリギリまで使っているアイテムをダンボールに詰めます。引越し業者が到着するまでに、すべての荷物の梱包を終えておきましょう。
■参考記事
引越し準備で最も時間と手間がかかる荷造り。手早く終わらせるコツ、手順、梱包の方法を解説!

まとめ
引越しで食器を割ったり傷つけたりしないためにも、梱包方法を押さえておくことが大切です。緩衝材や代替できるアイテムを使いながら、ダンボールの中を整理しましょう。隙間を埋める用の新聞紙や包装紙も準備してください。
梱包する荷物の仕分けは、引越しをスムーズに進めるうえでも役立ちます。使用頻度の低い荷物から順に梱包し、引越し後にすぐ使う物はいつでも取り出せるようにしましょう。食器も日常的に使う物は、引越し当日にダンボールへ詰めるのがおすすめです。
写真/PIXTA
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