引っ越しでのエアコン移設はどうする?取り外し・取り付け費用は?
最終更新日 2024年10月03日
引越すときは、できるだけ新居に持って行く荷物を減らしたいもの。しかし、なかにはまだまだ使えるものや高価なものは処分せずに、新居でも使いたいですよね。今回はエアコンの引越し方法についてご紹介します。
エアコン取り外し・取り付け工事の費用はどれくらい?
エアコンの工事というと、費用や作業内容も不透明だと感じる部分も多いのではないでしょうか。業者間の比較もしにくいため、分かりにくいのが難点です。しかし、初期費用や家具の新調など、何かとお金がかかるのが引越しの時期。できるだけ出費はおさえたいところですよね。実際にお願いした場合はどれくらいかかるのでしょうか。アリさんマークの引越社にエアコン工事のサービスについてうかがいました。
アリさんマークの引越社|エアコン移設費用(運送込み)
―エアコンを設置する際、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
「取り外し・取り付けのセット料金の場合、北海道及び営業エリア外は除いて9720円~1万1880円になっております。金額の差はエリアによって生じるものです。また、この金額は基本的工事作業料金となるため、ホースなどの部材や設置場所により、別途料金が発生いたします」
引っ越しのエアコン移設はどこに頼むべき?引っ越し業者かエアコン取り付け業者か
エアコン移設は引越し業者に依頼すべきか、それともエアコン取り付け業者に依頼すべきかについても、アリさんマークの引越社に聞いてみました。
―エアコンの設置業者に依頼する人もいると思いますが、引越し業者とどちらに依頼するほうがいいでしょうか。
「引越し業者と設置業者が違う場合、補償の問題がでてきます。例えば、エアコンの取り外しは別の業者で行い、引越し先に運ぶのは弊社だった場合。何かトラブルが起きたときは補償外になってしまいます。もちろん、取り外し・運搬・取り付けをすべてしてくれる業者であれば、補償の心配はないかと思います。また、エアコンの設置業者に依頼したほうが、工事内容的に安心と思われるかもしれません。しかし、弊社にご依頼される場合でも、引越し作業スタッフが工事するわけではなく、提携の電気工事専門業者が対応します。専門業者と工事の技術の差があるわけではありません」
【編集部解説】ヤマダデンキやケーズデンキで引っ越し時のエアコン移設は可能?
引越し時のエアコン移設工事は、ヤマダデンキやケーズデンキに依頼できるのでしょうか。家電量販店へ依頼したいと考えている方のために、編集部が解説します。
ヤマダデンキでは、撤去したエアコンの運搬は対応していないとのことです。したがって取り外しと設置工事のみを依頼することになり、運搬は引越し会社に依頼しなければなりません。移設により故障が生じたとしても、責任の所在が不明瞭になります。
ケーズデンキでは、新規に購入したエアコンを設置する際に、撤去したエアコンの移設工事は依頼できますが、移設工事のみは依頼できないとのことでした。
今回調査した結果は上記のとおりですが、両社とも各店舗によって判断が異なる可能性があります。気になる場合は、お近くの家電量販店か購入したお店に相談してみましょう。
エアコンの引っ越しで別途料金が発生するケースは?
多くの業者では、エアコン工事サービスの中身はエアコンの取り外しと取り付けを基本料金として設定しています。追加で発生する料金があるかどうかを把握するには、エアコン工事の内容を知らなければいけません。そこで最低限、下記の作業内容があることは押さえておくといいでしょう。
<エアコンの取り外し作業>
- 室外機にガスを集めて栓をする
- エアコンの室内機、室外機を取り外す
- 配管類を取り外す
- 配管穴のパテ埋めを行う
<エアコンの取り付け作業>
- 室内機を取り付ける場所を確かめ、室内機を取り付ける
- 配管類を取り付ける
- エアコンの室外機を設置
- 室内外機の接続部の接続
- ポンプで配管の中を真空乾燥させる
基本的にエアコンの引越し作業は、配管類や部材類は既存のものを使用し、配管の延長や部材の交換が必要な場合には追加料金が発生することが多いです。各社の料金を比較するときは、基本料金だけを見るのではなく、必要な作業を考えて総合的に判断するようにしましょう。
引越し作業を業者にお願いしている場合、エアコンも同じ業者にそのまま頼んだほうが手続きもラクです。引越し業者を決める際には、エアコンの工事の料金までチェックして判断するのが賢いといえそうです。
エアコンの設置は、トラブルを避けるためにもしっかりと下準備をして調べることが肝心です。また、場合によってはエアコンを買い替えたほうが安く済むこともありえます。壊れる可能性がある古いタイプのものなどは買い替えたほうが結果としてトクかもしれません。安易に業者にそのままお願いするのではなく、自分に合った方法を考えて選ぶようにしたいですね。
エアコンの引っ越し費用を抑えるには?
エアコンの引越し費用を抑える、2つのコツを紹介します。
エアコンの引越しに限ったことではなく、引越し代の節約につながるポイントです。引越しを予定している方は、ぜひ参考にしてください。
相見積もりを行って価格の低い業者を探す
エアコンの引越し費用は、相見積もりを取ることをおすすめします。複数の引越し業者に見積依頼することによって、より安い業者を見つけやすくなります。
そして引越し費用の相場を把握し、費用の安さだけで決めるのではなく、プラン内容も比較したうえで依頼先を決定しましょう。
設置の条件によっては、追加費用が発生することがあります。標準工事の範囲や追加費用が発生する可能性、エアコンが故障した際の補償についても確認するようにしてください。
エアコン取付の繁忙期を避ける
エアコンの取付工事が集中するいわゆる繁忙期は、通常の時期よりも工事費が高くなることがあります。
できれば暑さが気になる7月〜8月や、引越しシーズンの3月〜4月を避けるようにしましょう。また比較的工事が少ない時期にキャンペーンを実施していることもあり、お得になるケースもあります。
引越し料金自体も、繁忙期と通常期で料金体系が異なることも多く、時期をずらすことで引越し費用全体の節約にもつながるでしょう。
引っ越しを機にエアコンを買い替えたほうがいい場合も
引越しを機に、エアコンを買い替えたほうがよいケースもあります。設置してから後悔しないためにも、どちらにメリットがあるのかよく検討したうえで決定しましょう。
設置スペースやベランダが狭い場合
エアコン本体や室外機の大きさによっては、希望する箇所に設置することが難しく、買い替えが必要になったり、追加の工事が必要になることがあります。
追加の工事については、たとえばエアコンの寸法によっては窓の上の空間に設置できず、窓から離れた場所まで配管パイプを延長して設置することがあります。
またベランダや庭先に、2台の室外機を横並びに置くのに十分な広さを確保できない場合、架台を設けて上下2段にして設置することもあります。
標準工事以外の工事が発生する場合、想定よりも費用がかかるだけでなく、エアコンの設置自体が難しいケースもあるので注意が必要です。エアコンの移設を依頼する場合は、引越し先の条件や状況も含めて相談するようにし、買い替えも視野に入れて検討しましょう。
エアコンが買ってから10年程度たっている場合
エアコンが製造から10年以上たっている場合は、引越しのタイミングで買い替えを検討してみましょう。エアコンの寿命は10年程度ともいわれており、省エネ性能がついたエアコンに交換することでランニングコストを抑えることができます。
またエアコンは10年を過ぎるとメーカーが修理部品を保有していないことも多く、とくに「冷暖房が効きにくい」「異音・異臭がする」「エアコン本体からの水漏れ」といった故障のサインが出ている場合は、修理よりも買い替えがおすすめです。
引っ越し先のコンセントの電圧が合わない場合
エアコンには、200V対応と100V対応の2種類があります。したがって引越し先のコンセントの電圧が合わない場合、電圧やコンセントを変える工事が必要になります。
工事自体はそれほど難しい物ではありませんが、賃貸物件の電圧やコンセントの変更をする場合は、トラブルを避けるためにも管理会社や不動産会社に相談しましょう。
退去の際に、借りたときの状態に原状復帰する必要があります。変更した電圧やコンセントについて、退去の際の対応についても確認しておいてください。
まとめ
引越しは何かとお金がかかるため、現在使っているエアコンを新居でも利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。エアコンを購入する必要がなくなれば、その分節約できます。とくに設置台数が多い場合、エアコンを移設した方が安上がりだと感じるかもしれません。
しかし購入から10年以上たっているエアコンは、省エネ性能がついたエアコンに買い替えた方が電気代を抑えられる可能性があり、結果的にコストカットにつながります。
またエアコンの修理部品は10年ほどで対応不可となることが多く、故障しても修理できない可能性もあります。
引越し時にかかる費用だけでなく、エアコンの寿命や故障した際のことも考慮し、買い替えも視野に入れて検討することをおすすめします。
●取材協力
アリさんマークの引越社
画像/PIXTA
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