満足度が変わる! 引越しの梱包プランは何を選ぶ? ―引越し調査2021―
公開日 2021年09月16日
引越しは梱包プランを頼んでラクに済ませたいけれど、料金アップやプライバシーの問題などが気になる人も。そこで「SUUMO引越し見積もり」では、全国の10代〜60代の男女3133人にアンケートを実施。利用した梱包プランなどについて調べました。さらに、引越し会社各社の取り組み、利用した人のクチコミなども紹介します。
■目次
・引越しのときに選んだ梱包プランには「男女差」が
・引越し会社にすべてを任せるプランではサービスの評価も厳しめに
・引越し会社に梱包プランについて取材してみた
・まとめ
引越しのときに選んだ梱包プランには「男女差」が
引越しの際、どんな梱包プランを選んだかを世帯タイプ別に比較したのが上のグラフ。最も多かったのは「自分ですべて梱包するプラン」で全体の約7割を占めています。
世帯タイプ別にみると、家族人数は人数が多いほど、一人暮らし女性よりは一人暮らし男性の方が、「一部の梱包を自分で行うプラン」と「引越し会社に梱包をすべて任せるプラン」を選ぶ人が多いことが分かります。
家族が多いと荷物が多く、梱包の手間や、引越しの前後にかける時間も増える分、お金をかけてもサービスでサポートしてもらおうという人が増えるのでしょう。また、同じ一人暮らしでも女性よりも男性のほうが「人に任せる」意向が強い傾向なのは、力仕事が多い引越し作業は男性スタッフが中心ということもあり、梱包作業は依頼しにくいと考える女性が多いからではと推察されます。
さらに、選んだ梱包プランの「満足度」について聞いたのが次のデータです。
引越し会社にすべてを任せるプランではサービスの評価も厳しめに
選んだ梱包プランにどれくらい満足しているか、5段階で選んでもらったところ、上の表のような結果に。
どのプランを選んでも「満足」(とても満足+やや満足)の数値の合計は80%以上となりましたが、なかでも「とても満足」と答えた割合が高かったのは「引越し会社に梱包をすべて任せるプラン」でした。一方で、「やや不満」「とても不満」もほかと比べると少し高くなっていました。
家族人数が多い、つまり荷物の多い世帯ほど、料金を払ってでも梱包を任せているためか、料金に見合ったサービスを期待し、評価もシビアになっているのでしょう。引越し会社に任せる部分が大きいほど、事前にサービスの内容や、特徴を理解した上で選択する必要がありそうです。
ちなみに「SUUMO引越し見積もり」のサイトにも、荷造り(梱包)を依頼した人たちの満足の声がたくさん寄せられているので、その一部を紹介します。
・「素人の私たちの荷造りは時間がかかりますが、どんどんダンボールに詰めてくださり、さすがプロの方たちだと思いました」(20代女性)
・「食器なども丁寧に順次梱包してくれて、とても手際が良かったので、見ていても気持ちよかったです。自分は何もせずに見ていただけですが、それだけで結構楽しかったので、暇をすることもなく良かったです」(30代男性)
・「引越しの経験が乏しく、何からしたらよいか分からないという状況において、引越し会社は荷造りから設置までを請け負ってくれ、精神的に非常に安心しました」(40代男性)
●引越し会社の口コミ・評判
引越し会社に梱包プランについて取材してみた
引越しの梱包プランの内容は各社さまざま。同じ会社でも、どこまでを依頼するかによってプランが異なります。詳しい内容について、引越し会社に取材しました。
一部梱包プランは千差万別
引越しとひと口に言っても、荷造り(梱包)から搬出・搬入、家具のセッティング、荷ほどきなど複数のステップがあります。多くの引越し会社は「搬出・搬入、家具のセッティング」を基本のサービスとすることがほとんど。その前後の「荷造り」「荷ほどき」を依頼するかどうかでプランが異なります。
「荷造り」の一部を引越し会社に依頼するプランことを「一部梱包プラン」と呼びます。
どの部分を自分で行うかは、利用者の希望によって細かく違うため、基本的には個別相談。「ご要望がありましたら営業スタッフにご相談ください」(サカイ引越センター)
●小物の荷造りを含んだプランを提供する引越し会社
なお、多くの人が不安に感じるのが、割れやすい食器の梱包。アート引越センターでは「食器を包む紙資材を使用せず、ボックスの仕切りの間に食器をそのまま入れるだけで梱包ができる『エコ楽ボックス』を無料で貸し出しています。地球にもお財布にもやさしく、梱包がラクになると大変好評です」
エコ楽ボックス(写真提供/アート引越センター)
女性スタッフが梱包するプランもある
記事の冒頭で紹介したデータのように、男性に比べて女性のほうが「自分ですべて梱包するプラン」を選ぶ傾向が。こうしたケースに対応するため、梱包作業を女性スタッフが担当する、レディースプラン(レディースパック)を提供する引越し会社もあります。
例えばアート引越センターの場合、「女性のスタッフが引越し作業を行うレディースパックがあります」とのこと。「女性の家財は特にデリケートなものも多いので、女性スタッフが担当することで安心できると大変好評です。特に追加料金などは発生しませんので、レディースパックご希望の旨をお見積もりお申し込みの際にお申し付けください」
ほかにも、女性スタッフが作業を担当するプランを提供する引越し会社はたくさん。引越しの全作業を女性スタッフで行うプラン、下着などデリケートなものを中心とした小物の梱包のみを女性スタッフで行うプランなど、各社さまざまなプランがあるのでチェックしてみましょう。
●レディースプランを提供する引越し会社
すべて梱包プラン、本当に何もしなくていいの?
すべての家財の梱包を引越し会社に任せるというプランは、とにかくラクに引越したい人に大人気。とはいえ、本当に何もしなくていいの? ある程度のものは梱包したほうがいい? 冷蔵庫の電源を抜いたりは? ゴミや不用品の処分は? などと疑問を持つ人も多いよう。引越し会社に聞いてみました。
●梱包
・「基本的に当社スタッフで梱包を行いますが、必要・不要の仕分けは、事前にお願いしています。引越しスタッフに見られたくない・触られたくないデリケートなものに関しては、ご自身で梱包していただき、貴重品はお手荷物に入れていただくようお願いしています」(アート引越センター)
●冷蔵庫
・「冷蔵庫の電源を前日夜に抜いていただくことと、中身を空っぽにしていただく必要があります。また、パソコンやレコーダーなどのデータの補償はできませんので、必ずお客様ご自身でバックアップを取っていただくようお願いしています」(サカイ引越センター)
●不用品
・「家電リサイクル法で定められている家電(冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビ・乾燥機)以外の家電、家具、小物類に関しては、当社では引き取りができないため、事前にお住まいの自治体や不用品回収業者にお問い合わせいただき、処分をお願いしています」(アート引越センター)
また、搬出した荷物を新居のどこへ搬入するかも決めておいたほうが良いのだそう。「旧居と新居では収納する場所が異なるものもあると思われます。梱包作業当日に引越スタッフに指示を出しやすいように準備をしておくと、当日慌てずに過ごせるかと思います」(アート引越センター)。
例えば新居の間取図に(1)(2)(3)……などと番号を書き入れて、その部屋に運び入れたい荷物に同じ番号を記入するなどもアイデア。当日ラクをするためには、ちょっとした事前準備をしておくことも大切といえそうです。
まとめ
ひと口に引越しと言っても、どこまでを引越し会社に任せるのかによって、自分の負担感は大きく変わることがわかりました。SUUMO引越し見積もりの口コミなども参考にして、自分にぴったりな引越しプランを見つけましょう。
●取材協力
・アート引越センター
・サカイ引越センター(五十音順)
●調査概要
・調査期間:2021年3月10日~2021年3月12日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニタ 18~69歳の男女。直近1年以内に引越し会社を利用して引越し、かつ「引越し先の物件選び・荷造り・引越し会社への見積依頼・引越し会社の決定」のすべてに関与した人
・有効回答数:3133
・調査機関:株式会社マクロミル
●画像:PIXTA
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